企画展「LOCAL DESIGN OF KAGAWA VOL.2ー金子正則と郷土を愛した人たちー」が現在、「蒼島(あおいしま)」(高松市牟礼町牟礼、TEL 087-814-3890)ショールームで開催されている。
山本忠司の作品 建築以外にいすや灰皿、絵画などの作品も残した
屋島山上交流拠点施設「やしまーる」館長であり、デザインアーキビストの中條亜希子さんが企画した。今年1月~3月に開催した企画展の第2弾となる。
期間中、1950(昭和25)年~1974(昭和49)年に香川県知事を務め、「デザイン知事」「建築知事」とも呼ばれた金子正則、金子と同じ時代で活動した山本忠司、和田邦坊、猪熊弦一郎などの芸術家・建築家を紹介する。壁には中條さんがまとめた日本・香川のデザインや建築の歴史、金子の足跡を紹介した年表を張り出す。写真などは一般からも募集し情報をアップデートするという。
中條さんは「今回は人に焦点を当てた。瀬戸内国際芸術祭前からあった建築やデザインで地域振興をはかる活動の注目が高まっているが、これらの芸術活動は地元の人あってこそ。資料は地域の方々が提供してくださったものもあり、縁を感じられるありがたい展示になった。私は香川出身ではないが、住むうちに高松にはこんな美しいもの、すごいものがたくさんあることが分かり、この町が好きになった。先人の残した資料も使いながら自分が感じた香川の魅力や伝えていきたい」と話す。
「一般募集する写真は、今はない高松の店やカフェなどの風景だとうれしい。いつか高松の街並みに焦点を当てた展示をしたい」とも。
6月29日と7月6日は18時30分から、中條さんによるギャラリートーク企画を行う。参加費は1,000円。事前申し込み制。電話(TEL 087-814-3890)で受け付ける。
開催時間は11時~17時。日曜休館。7月7日まで。
※6月7日18時21分追記 内容の一部を修正しました。