高松の「秘密基地メメント」(高松市鍛冶屋町)で12月2日から、高松市在住のアーティスト4人による展示販売会「M展」が開催される。秘密基地メメントは今年8月にオープンした、高松で創作活動を行う作家ら4人のアトリエ。
参加アーティストの一人GABOMI.(ガボミ)さんは「数年前に訪れたベルリンやヘルシンキで、知人の作家がアトリエを使って仲間たちと展覧会を開いていたことを参考に、今回、高松のアトリエをギャラリーにして開くことにした。普段から場所が分かりにくいと言われているアトリエなので『秘密基地』と設定している。場所探しもワクワク探検気分で楽しんでもらえたら」と話す。
「第10回 shiseido art egg」入賞フォトグラファーで画家のGABOMI.さんは今回、平和の象徴としての「おばちゃん」や「イチゴミルク」をコンセプトに制作した「オバッジ」、「スーパーハカタ人形」を販売する。
石粉粘土による動物作品を制作する造形作家・ベン山口さんも参加。型を一切使わず、細部までオールハンドメードにこだわって生み出したオブジェ「かぶり猫シリーズ」は、展示販売の度に完売。来春には、ガチャガチャによる商品化と海外展開も決定しているという。
木を素材に、さまざまなものづくりを続ける家具職人・木工家のd.project(ディー・プロジェクト)による「四国ドックによる造船廃材を活用したベンチ」。革職人・彫金作家の山口和馬さんによる「コインケース」や「本革スマホショルダーケース」など、計200点以上の作品を展示販売する。
GABOMI.さんは「コロナ禍に少しでも楽しい気持ちになってほしいという思いから、明るいアート作品や使いやすいクラフト作品が増えている。オブジェ、絵、木皿、革小物、ジュエリーなど、全て地元の作家が手作りした作品。前回完売した鳥長マスターの限定スイーツや、宇和島の奥谷農園のかんきつミックスジュースも提供する。作品は全て一点物ばかりなので、お気に入りを手にするためにも早めに足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~17時。入場無料。12月5日まで。新型コロナ感染症拡大防止のため、マスク・使い捨てスリッパ着用と消毒の上、少人数での来場を勧める。