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触れずに奏でる「テルミン」「マトリョミン」 高松でコンサートと演奏体験

「アエロ・エレクトロ・マトリョーシカ」のメンバー。前列中央が竹内さん

「アエロ・エレクトロ・マトリョーシカ」のメンバー。前列中央が竹内さん

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 サンポートホール高松(高松市サンポート)第2小ホールで12月4日、「テルミンとマトリョミンのコンサートと演奏体験」が開催される。

竹内さんが社長を務める「マンダリンエレクトロン」(静岡県浜松市)が製造・販売する「マトリョミン」。10年間でおよそ5000体を出荷

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 同公演は、ロシアで生まれた触れずに奏でることができる世界最古の電子楽器「テルミン」の世界的奏者・竹内正実さんらが全国5カ所を巡るコンサートツアー「2021コンサートツアー『Overcome Disability』ハンディキャップがあっても大丈夫! 電子楽器テルミンとマトリョミンのコンサートと演奏体験」の一環。

 プログラムはコンサートと演奏体験で構成。コンサートでは、テルミン奏者や、ロシアの民芸品人形マトリョーシカにテルミンを組み込んだ「マトリョミン」のアンサンブル「アエロ・エレクトロ・マトリョーシカ」による楽曲演奏などを披露する。

 竹内さんは1993(平成5)年にロシアへ渡り、テルミン発明者の血縁者に演奏法を師事。以来、テルミン演奏に取り組み、日本におけるテルミン演奏の第一人者と呼ばれてきた。しかし2016(平成28)年のコンサート出演中に脳出血を発症。以降は右半身まひなどの後遺症を抱えながら、音楽活動を続けている。

 しかし、自ら利き手が自由に動かないというハンディキャップを、マトリョミンとリモコンとを組み合わせた楽器で克服。現在も弟子たちとコンサート出演やCD制作などに取り組む。その経験から、各地で半身まひや視覚障がいなどがあっても演奏を楽しめる可能性があるマトリョミンの魅力を伝えてきた。マトリョミンはテルミンと違い、演奏時の音量の調節ができない分、テルミンよりも敷居が低く、入門に向いているという。

 今回の高松公演は、「私の両親はどちらも四国出身。縁ある四国で今回のツアーを開きたいと考えた」(竹内さん)という思いから実現した。

「片手だけで弾けるマトリョミンはバリアフリーな楽器。私のように半身まひを負っていたり、目が不自由だったりすることはマトリョミン演奏の障がいにならない。この楽器の可能性を、コンサートを聴いて、そして演奏体験して実感してほしい」とも話す。

 13時開演。料金は、前売り=一般2,700円、小学生以下・障がい者=1,600円、当日=同3,000円、同1,800円。1歳未満の乳児は無料。チケットはイープラスで取り扱う。

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