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高松・宇佐八幡宮で春市立祭 神楽に弓道、清め塩作りも

佐料編笠神楽の演目「相舞」 二つ折りにした編笠を烏帽子(えぼし)に見立てる

佐料編笠神楽の演目「相舞」 二つ折りにした編笠を烏帽子(えぼし)に見立てる

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 宇佐八幡宮(高松市香西本町)の春市立祭が4月26日、開かれた。

20メートル以上先の的を射る「百手弓」

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 毎年4月下旬に開かれる同神社の市立祭。同神社が嘉禄年中(1225~1227年)に建立されたと伝わることから、今年から2027年を「創建800年」とし、さまざまな神事を行う。

 境内前の広場にはキッチンカーが出店するほか、高松市北西部の香西、鬼無町佐料地区、亀水(たるみ)の3地域が集まって神事を開催。亀水地区で汲んだ海水を使い、かつて同地区の塩田の豊作を願うために建てられ2005(平成17)年に宇佐八幡宮に合祀(ごうし)された塩竈(がま)神社前で清め塩作りを行う「塩竈祭」や、亀水に住む人々と高松市立西高校弓道部が厄払いを祈願した「亀水公家流弓道 百手弓奉納」、佐料地区に伝わる農村神楽「佐料編笠(あみがさ)神楽」の奉納などを行った。

 宮司の泉川時さんは「今年は『親しみやすい伝統』をテーマにキッチンカーの出店も行った。昨年から高松市立西高校とコラボするとともに今年は佐料編笠神楽保存会が設立50周年ということで境内で奉納を行った。塩作りは地元の廃材で出たカーブミラーを再利用して塩がまを作り、かつての塩竈神社を解体した木材をまきに使うなど地元の物を使って、古くからの伝統や記憶を後世に残すことを意識した。今年から始まる『創建800年祭』では新たな神事をつくったりこれまでの伝統的な祭りをアップデートしたりし、神社を通して地域を盛り上げられれば」と意気込む。

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