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高松のスタートアップ企業が香川県産大麦使ったウイスキー ポン菓子も開発

「Orivers(オリバーズ)」の小川拓人社長

「Orivers(オリバーズ)」の小川拓人社長

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 高松のスタートアップ企業「Orivers(オリバーズ)」(高松市番町1)が7月27日、香川県産大麦を使ったウイスキーやポン菓子を発売する。6月27日にコワーキングスペース「co-ba takamatsu(コーバタカマツ)」(鍛冶屋町)で開いた発表会で紹介した。

発売されるウイスキー2種「Pure Barley(ピュアバーリー)」「Peer & Barley(ピアー&バーリー)」

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 発売するのは、香川県産の二条大麦を使ったウイスキー2種「Pure Barley(ピュアバーリー)」「Peer & Barley(ピアー&バーリー)」の110ミリリットルボトルとウイスキー造りの過程で出た麦を使いチョコレートや麦芽水あめやハーブソルト、ビターカカオなどで味付けする3種のポン菓子「Puffsky(パフスキー)」シリーズ。大麦は提携する農家や同社で栽培したものを使い、千葉県の「mitosaya(ミトサヤ)薬草園蒸留所」(千葉県大多喜町)が蒸留する。

 同社の小川拓人社長は「香川県産大麦を使ったウイスキーの醸造は今回が初。日本で生産されるジャパニーズウイスキーは海外需要が高く、日本の酒類の中で輸出数は1位とされている。ただ、コストなどの面から国内で生産する農家が少なく、使う麦は輸入したものがほとんど。近年、香川県でも大麦の栽培が試験的に始まった。現在は販路も限られているが、ウイスキー用に活用することで付加価値を高め休耕田活用や農業人口の増加にもつなげられると考えている」と話す。

 「香川県は讃岐うどんで知られるが、その背景には降水量が少なく、米の代わりに麦の栽培が盛んになり、農家が育てた麦でうどんを作って食べたという経緯がある。当社は『Farm to Glass』をコンセプトとし、自分たちで畑を耕し麦を育てることから始めて、麦芽作り、発酵、蒸留、熟成まで一つ一つの過程を丁寧に描きストーリーを伝えるウイスキー造りをしていく。来年を目標に醸造所も香川県内に設ける予定。オール香川のウイスキーを市場に届けられれば」とも。

 価格は、Peer & Barley=2,750円、Pure BarleyとPeer & Barleyのセット=6,050円、Puffsky=800円~。オンラインで販売する。

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