高松の複合施設「TAKAMATSU JAM 4.5」(高松市高松町)2階に12月18日、「kamome.Shop&Atelier(カモメショップ&アトリエ)」がオープンした。
漆を使った絵画や焼いた粘土に漆で絵付けしたブローチなど、さまざまな漆芸作品を置く
漆芸作品をメインに展示販売を行うほか、香川にゆかりのある作家の作品をさまざまな角度から展示し紹介する。アトリエも併設し、漆芸作品の制作も行うとともに、漆芸の技法を紹介する展示も行う。
店主の福場友美子さんは家具製作を学ぶため大学に入学したが、授業で漆芸に触れ、質感に魅了されたという。大学卒業後、香川県漆芸研究所(番町1)に入所、2021年に課程を修了した。漆芸作家たちとの共同アトリエを開くため、父親と物件を探した末、この場所を見つけたと言う。「このようなアトリエを持つのはもう少し先の話と思っていたが、タイミングが合って今回オープンすることとなった。この辺りは母方の実家があってなじみ深い場所。自分のアイデンティティーを形成する上で重要な場所にオープンすることができてうれしい」と話す。
店内には漆芸作品のほか、漆芸の技法の説明文なども掲出。今後は漆芸と相性の良い作品を展示販売したり、金継ぎの受注も予定したりしているという。
「店名には自由気ままに旅をしてまた故郷へ帰ってくるカモメのように、基本の技術や伝統を守りながらも自由な発想で模索する若手作家たちの波止場でありたいという思いを込めている。アトリエでは制作のほか、ワークショップを開くことも考えている。来た人に漆芸を身近に感じてもらえる場所にしていきたい」と意気込む。
営業は月曜・木曜・金曜・日曜の12時~17時。