少女画家・高橋真琴さんの作品展が現在、高松三越(高松市内町)新館5階催物会場で開かれている。
高橋さんは大阪出身の画家で1957(昭和32)年にデビュー後、「少女フレンド」「マーガレット」などの少女漫画誌や学年誌の表紙や絵本、ノートや色鉛筆、筆箱などのグッズの絵も手がけるほか、コム・デ・ギャルソンやアナスイなどのファッションブランドともコラボするなど、89歳になる今も精力的に活動する。
昨年米寿を迎えるに当たり、「これまで自分の絵を愛してくれた多くの人に作品を見せたい」という思いから東京、名古屋、大阪で作品展を開催。今年3月からは、長年ギャラリーで保管してきた原画の展示販売も始めた。
今回は1960年代に描かれた原画や童話の版画作品など約100点を展示販売するほか、グッズとしてミニタオルや手ぬぐい、マスクも会場で販売する。
展示について、同店営業統括部アシスタントマネジャーの西村祥太さんは「通常、漫画雑誌の表紙原稿は出版社に送って出版社がそのまま持っているパターンが多いが、高橋さんは送った原画を返還してもらい、大事に保管していた。今回展示する原画は全盛期の1960年代のものも多く展示するが、どの作品も状態が良く、高橋さんの絵に特有の淡い筆致をしっかりと感じられる。展示しているのも、かつて雑誌やノートの表紙、スケッチブックなど多くの女性たちが手に取り、愛してきた作品の数々。世代を超えて愛される高橋さんの作品を親子や家族で見てもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。5月8日まで。