菊池寛と植物学者・牧野富太郎の関係を紹介するコレクション展が現在、サンクリスタル高松(高松市昭和町1)3階の菊池寛記念館研究閲覧室で行われている。
牧野が寄稿した「文芸春秋」や菊池が牧野に執筆を依頼した児童向け図書「花物語」を展示する
現在、NHKで放映中の朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルとなっている牧野富太郎。生前、菊池寛が創刊した「文芸春秋」に植物や書物、生物学者・南方熊楠の追悼文などを度々寄稿したり、牧野が教鞭(きょうべん)を執っていた東京帝国大学(今の東京大学)で大学側から辞職を迫られたことに立腹し教授職を退任した際には、菊池が大学に苦言を呈する文章を書いたりするなど、直接の面識はないものの、生前さまざまな関わりがあった。
今回の展示では、牧野が寄稿した「文芸春秋」や、年表やパンフレットなど牧野を紹介する資料などを展示する。
同展担当の福江成美さんは「牧野富太郎は植物に関するさまざまな文章を残している。作家と植物学者という一見関係のなさそうな2人のつながりを知ってもらえれば」と来場を呼びかける。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入館無料(常設展示室は入館料が必要)。6月18日まで。