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高松市歴史資料館で「近世高松の24時間」 古文書から庶民の暮らし読み解く

会場の様子

会場の様子

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 企画展「近世高松の24時間」が現在、高松市歴史資料館(高松市昭和町1、TEL 087-861-4520)で開かれている。

屋島や盆踊りを描いた古文書なども展示する

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 古文書を中心に「高松の一日と一年」「町」「村」「環境」「新時代へ」の5つのテーマに分け紹介する同展。古文書は当時の戸籍に当たる「宗門改帳」や女木島から高松に出稼ぎに来た若者が問題を起こさぬよう連帯で作られた「若者御仕置帳」、鹿角(かのつの)村(現在の高松市鹿角町)の葬式で作成された「御悔帳」など、江戸時代から明治時代の庶民の暮らしを記録したものを集める。

 担当学芸員は「今年8月に発見された『御悔帳』は仏壇の近くに一括して保管してあったもので80年以上にわたる記録が記されている。『誰から香典でこれだけ頂いた』などが詳細に記されており、当時の人々の生活や息遣いが見えてくる。南海大地震や台風の被害などを記録した古文書もあり、現代に通じる部分もある。今回の展示は江戸時代・明治時代の庶民の暮らしにスポットライトを当てた。高松の昔の姿を見てもらえれば」と呼びかける。

 開館時間は9時~17時。月曜定休。入館料は、一般=200 円、大学生=150 円、高校生以下無料。11月19日まで。あんどんを作るワークショップ(11月5日)、スライドを使った展示解説(同12日)を予定。参加無料。展示解説は要電話申し込みで定員30人。

※内容の一部を修正しました。10月24日 11時16分追記

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