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高松のアトリエショップで漆芸ワークショップ 蒟醤でブローチやマグネット

(左から)寺嶋志乃さん、石川七瀬さん

(左から)寺嶋志乃さん、石川七瀬さん

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 香川漆芸の技法「蒟醤(きんま)」を使いブローチやマグネットなどの作品を作るワークショップが12月12日・12月19日、高松のアトリエショップ「kamome.Shop & Atelier」(高松市高松町)で開かれる。

作品例

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 竹や木、乾漆などで形作った器物の上に漆を塗り重ねた上に文様を彫り込み、その溝に色漆を埋め、表面を平らに研いで作る蒟醤。「存清」や「彫漆」と並んで「香川の3技法」と呼ばれる。

 香川県漆芸研究所(番町1)の研究員である寺嶋志乃さんと石川七瀬さんによるワークショップ。1日目に図柄を彫り色漆を埋め、2日目に余分な漆を研ぎ、仕上げる。完成した作品は持ち帰ることができる。

 ワークショップを行うきっかけについて寺嶋さんは「当研究所の研究生や研究員は漆芸のワークショップで講師をすることも多い。ある時参加者に『存清や彫漆は体験したことがあるが蒟醤のワークショップは見たことがない』と言われてはっとした。彫った後に漆を埋める蒟醤は1日では完成せず時間や手間もかかる。自分たちでワークショップをできないかと思い、店主の福場友美子さんに相談したのが始まり」と話す。

 石川さんは「蒟醤は仕上げで表面を磨くため、制作過程が見えにくい技法でもある。今回実際にその技法に触れるとともに日常ではできない漆を彫る体験をしてもらいたい。作品はブローチやマグネットにできるので、好みの図柄で自由に制作を楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 福場さんは「当店はさまざまな漆芸作家の作品を展示販売している。今回のようなワークショップで実際に作家に出会って知ってもらいたい。漆芸との距離を縮める機会になれば」と期待を込める。

 開催時間は両日とも13時~16時。参加費は1万円。定員は4人。ウェブページのフォームで予約を受け付ける。

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