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高松・うみまち商店街に観光交流拠点 流通しにくい食材使う飲食店併設

「クセモノズ」外観

「クセモノズ」外観

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 飲食店を併設した観光拠点施設「SICS(シックス)サステナブルラウンジ」(高松市瀬戸内町)が高松・うみまち商店街にオープンして6月2日で1カ月がたつ。

「クセモノズ」で提供するランチプレート

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 高松市と締結した「高松市中央卸売市場を中心とする地域活性化に向けた包括連携協定」に基づき、JTBが「人生は上々だ」(牟礼町牟礼)や「ナイスタウン」(栗林町1)などの連携パートナーと共に運営する同施設。2階は貸し切りの交流スペース、1階はたこ焼きを中心に市場で廃棄されてしまう未利用魚や野菜を使った料理を提供する飲食店「クセモノズ」を営業する。

 交流スペースには20席を用意し、ワークショップやセミナー、コンサートなどでの利用に対応する。机やいすには同市場で出た廃材を使う。

 「クセモノズ」は、ランチではタコやハモ、オリーブサーモンなどの魚介類を入れる「ネオタコボール」や日替わり総菜をビュッフェ形式で選べるようにしたランチプレート(1,200円)をはじめとするメニューを提供。「ネオタコボール」はテイクアウトにも対応する(600円)。曜日限定のディナーは2時間たこ焼きの焼き放題コースで、20個分の具材を用意する(1,900円)。

 JTB高松支店 観光開発プロデューサーの山田裕木さんは「物価高騰や事業者数が減って流通数が減ることにより魚が売れなくなる一方で、規格に合わなかったり取れすぎたりして市場に出回らない未利用魚も出ている。これまで光が当たらなかった食材を『クセモノ』としてスポットライトを当てた。サステナブルなだけでなくおいしいと思えるものを提供したい。外国人観光客も足を運び、地域の魅力を感じられる場所になれば」と意気込む。

 クセモノズ店長の長谷勇武さんは「総菜では『謎唐揚げ』などあえて中身を明かさずに提供している料理もある。何の食材か考えながら食べてもらい、後から種明かしして驚くなどコミュニケーションの機会にもなっている。この商店街のにぎわいを創出するスポットにしたい」と話す。

 クセモノズの営業時間は、ランチ=11時~14時、ディナー=金曜・土曜・祝前日18時~21時。水曜定休。交流スペースの利用可能時間は9時~18時。利用料は1日2万円。

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