「瀬戸内国際芸術祭2022」が4月14日に開幕し、レクザムホール(高松市玉藻町)で開会式が行われた。
幕が割れアーティストたちが登場 「ひょっこりひょうたん島」のテーマに合わせて紹介した
2010(平成22)年から3年おきに開かれている同芸術祭。5回目となる今回は33の国・地域から184組のアーティストが参加し、作品214点の公開と19のイベント実施を予定する。
瀬戸内の島々を中心会場とし、アートを通してその魅力を発信してきた同芸術祭。今回は「里山の魅力の再発見」もテーマに、新たな取り組みを始めるという。
実行委員会委員長も務める浜田恵三香川県知事は「従来あるものを生かし、新しい価値を生み出すべく、里山など島しょ部以外の地域も活用した新たな取り組みを計画している。コロナ禍という状況での開催ということで、適切な対策を取りつつ行うとともに、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な島々が会場になるので来場者の皆さまにも協力をお願いしたい。この芸術祭の成功と世界の平和を心より祈念する」とあいさつした。
総合ディレクターを務める北川フラムさんは「コロナ禍での作品制作ということで、リモートで進めざるをえない場面もあったが、それでもここまでのものが作れるんだと驚くとともに、リモート制作の新たな可能性を感じた。会場を訪れる人が『行って良し』、そこに住む人が『来られて良し』の芸術祭にしたい」と意気込む。
春会期は5月18日まで。その後、夏会期(8月5日~9月4日)、秋会期(9月29日~11月6日)を予定する。