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高松のソフト開発会社が「削蹄師検索サイト」 牧牛の健康をITで守りたい

「削蹄師検索サイト」を紹介するコヤマ・システムの佐野弘実社長

「削蹄師検索サイト」を紹介するコヤマ・システムの佐野弘実社長

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 高松のソフトウエア開発会社「コヤマ・システム」(高松市林町)が5月、「削蹄師(さくていし)検索サイト」の運用を始めた。

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 牛のひづめは放っておくと上に巻き、歩けなくなったり、病気の原因になったりする恐れがある。そこで、牛のひづめを適切な形に削り整えるのが「削蹄師」。

 同社と削蹄師との関わりが始まったのは2012(平成24)年。社長の佐野弘実さんは「当社のシステムを導入していた牧場で会った削蹄師の方から『牛のひづめを削った記録を残し、カルテにまとめるシステムは作れないか』と相談を受けた。その時初めて削蹄師という仕事を知るとともに、牧牛の健康寿命を延ばすことは日本の畜産業においても大事なことだと感じた」と振り返る。その翌年、削蹄の記録を取り、電子カルテにまとめられる削蹄電子カルテ『削レポ』の提供を始めた。

 削蹄師検索サイトの開発を始めたのは昨年6月、牧場主向けのシステムを提供する他社から削蹄師の紹介を求められたことがきっかけだったと言う。「削蹄師の名簿は『日本装削蹄協会』のホームページにもあるが、情報が限られている。牧場主が削蹄師を見つけるにも、先代から世話になっている削蹄師や知り合いの牧場からの紹介など、横のつながりから見つけることがほとんどだった。1日に処理できる牛の数など削蹄師によって違うなど、担当している削蹄師が本当にその牧場にマッチしていない場合もある。自分の牧場に合った削蹄師を探すサイトを作れば、そのギャップを埋められると思った」と話す。

 検索フィルターとして、対応エリアや1日に処理できる牛の数の他、「削レポ」導入の有無も見られるようにした。

 今後について、佐野さんは「牧場主には自分の牧場に合った削蹄師や、削蹄の仕事に誇りを持っている方、牛のことを考えて仕事をしている削蹄師を紹介したい。今は牧場主と削蹄師のマッチングだけだが、将来は削蹄に関するニュースやノウハウなども見られる『削蹄に関する総合情報サイト』を作りたい。日本の牛乳使用量が下がっている今、ITで日本の畜産業界を良くする一助になれば」と意気込む。

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