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高松のベンチャー企業、離島へドローン定期航路開設 世界初

高松のベンチャー企業、離島へドローン定期航路開設 世界初

高松のベンチャー企業、離島へドローン定期航路開設 世界初

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 高松のベンチャー企業「かもめや」(高松市林町)が8月17日、香川県三豊市本土と粟島を結ぶドローン物流航路を開設した。

開通式の様子=高松のベンチャー企業、離島へドローン定期航路開設 世界初

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 ドローンの定期航路を開設したのは香川県三豊市本土と沖合4キロに位置する住民約170人の粟島。午前中に島民が電話やファクスで欲しい商品を注文すると、同日の午後にはドローンが本土を出発し、着陸後は自動で荷物を切り離し、自動で本土に帰還。粟島に到着した荷物は、島側のスタッフにより自宅に届けられる仕組みだ。期限を設けた実証実験とは異なり、海を越えた長期定期航路として運用されるのは世界で初めてとなる。

 社長の小野正人さんは「現在は軽い日用品がメインだが、今後は重い荷物が運べるドローンを導入し保冷ができるようにする。そうすればチルドや冷凍食品も運べるので、飲食店のフードデリバリーも可能になってくる。島民の需要に合わせて声を組み上げながらやっていきたい」と話す。

 陸・海・空で無人輸送ロボット、無人物流を支えるインフラシステムを提供している同社。小野さんは、2013年から1年ほど高松市男木島に移住し、自身の感じた不便さや、生活している高齢者が通院や医薬品の受け取りに困っていのを見て解決方法がないか模索した末、ドローンという方法に行き着いたことが背景にあるという。

 小野さんは「離島では島民が物流を支えあっている場所があるが、数年後さらに高齢化が進むと続けられなくなり、自動化が求められてくると考えられる。このプロジェクトをモデルとして、その空いた穴に自動化するこのようなシステムを築いていきたい」と意気込みを見せる。

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