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高松空港で「七夕」テーマにイベント 「つながり」呼びかけ

事務局メンバーたち (左から)木戸亜耶さん、林翔子さん、桂こけ枝さん、宮川哲也さん

事務局メンバーたち (左から)木戸亜耶さん、林翔子さん、桂こけ枝さん、宮川哲也さん

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 一般社団法人「香川県ネコソギ・イノベーション推進協議会」が7月16日~18日、23日・24日の5日間、高松空港で「O2O(Online to Offline) 七夕TAKAMATSU AIRPORT 2022夏。」を開催する。

イベント中提供する「七夕うどん」

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 七夕に関連した企画として、5色の短冊に見立てた付箋に願い事を書いて掲示するコーナーを用意するほか、同空港にも出店する「さぬき麺業」と提携して「七夕うどん」を提供する。空港のバックヤードを見学するツアー(事前予約制)や子どもたちによるステージ、SNS「Tiktok」で活動するTiktokerを招いてのイベントや「香川のご当地Vtuber」として活動する「白越いりこ」さんによる企画なども用意する。

 「七夕」をテーマに5日間、異なるテーマで企画を行う同イベント。日ごとにテーマを設けた理由について、同法人代表理事の宮川哲也さんは「香川や現代社会が抱える問題に焦点を当てるイベントにしたかった。例えば、香川県は人口10万人に対する糖尿病死亡者数のワースト3に入ることもしばしば。そこで、運動による体のメンテナンスを呼びかけるため、1日目にフィットネス企画を用意した。また、人員不足が叫ばれる教育現場の現状を知りたいと思ったので元教員の方をゲストに招き、教育現場の置かれている状況を皆で聞いたり、話し合ったりする場も設ける」と話す。

 今回大きなテーマの一つとなるのが人口減少問題。宮川さんは「2年前に改訂された『かがわ人口ビジョン』では、あらゆる世代の人口が均等な安定した人口構造になるとして、2060年に人口約77万人を維持することを目標としているが、現在の人口=約94万から比べると、丸亀市・坂出市・宇多津町を合わせた人口が消えるのに匹敵する。このままだと行政として運用できなくなるところも出てくるし、そんな香川に希望はない」と警鐘を鳴らす。

 その上で空港を会場にした理由について、「その地域の出身者や縁戚者、仕事で関わる機会がある人、観光リピーターなど、何らかの形でその地域に対して一定以上の関わりがある人を指す『関係人口』という言葉がある。『関係人口』がさらに地域との結びつきを深めることで『定住人口』となる。香川の玄関口となる空港でイベントを開くことで香川に興味を持ち、移住したいという人が出てくれば」と期待を込める。

 資金調達のため、協賛を募るほか、ANAによるクラウドファンディングサイト「WonderFLY」で7月14日まで、クラウドファンディングも行う。

 「1年に1回、願い事がかなうといわれる『七夕』。暗いことが多い昨今だが、この日はみんなの願いや思いを共有する場にしたいと思い、七夕をメインテーマにした。今のコロナ禍や円安、それによって来年はさらなる不景気や物資の不足が待ち受けている。そんな状況だからこそ、みんなで手を取り合い『つながる』ことが必要。すぐには効果が出なくても、当イベントを完走させることは成功体験になり、自信につながる。目指すは2040年の香川県の人口150万人。今の香川が抱える問題を解決し、『住みやすい香川』を作るため、今後もチャレンジしていきたい」と意気込む。

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