一般財団法人「たかまつ讃岐てらす財団」が12月17日、高松・瓦町フラッグ（高松市常磐町1）8階会議室で「子ども若者の体験や学びの機会を支える助成」公開審査会を行った。

それぞれの団体が助成金を活用して取り組みたいことや思いを語った

　今年9月に「香川県初のコミュニティー財団」として発足した同法人。市民や企業から支援を募り地域の課題に向き合う活動を支援する。

　今年10月から12月にかけて「子ども若者の体験や学びの機会を支える助成」を募集し、1件当たり10万円を助成する。香川県内の17団体から応募があり、その中から10団体が選出される。

　各団体5分間のプレゼンを行い、特定NPO法人「子育てネットひまわり」代表理事・有澤陽子さん、高松ボランティア協会副会長・出射（いでい）隆文さん、ルウツ（円座町）の竹内哲也社長の3人が審査と質疑応答を行った。会場後ろにはコメントボックスを設置し、観覧者がコメントを記入し投函した。

　審査を終え、有澤さんは「手に汗を握りながら聞いた。さまざまな世の中の事業の始まりは自分が生活の中で見過ごせないと思ったことから始まっていると改めて感じた」と話す。出射さんは「さまざまな団体や若い方々がそれぞれに思いを持って活動をしていることが知れてうれしかった。取り組みを見たり聞いたりして自分も良い刺激を受けた」と話す。竹内さんは「10団体を選ぶのは大変だが、新たなことを知る機会にもなった。公開審査会は取り組みや人にスポットライトを当てる機会にもなる。高松や香川でさまざまなことをしている人がいることを発信し、新たなつながりを生む機会になれば」と期待を寄せる。

　同法人代表理事の大美光代さんは「思いがあっても単独でできることには限りがある。当法人は胸に思いを持ち続け、あきらめずにやっている方々や団体を照らす存在でありたい。そのきっかけや機会作りができれば。今回の審査会は香川県で熱い思いを持って活動している方々や団体を知ると共に、参加者同士でも交流が生まれる場になって意義深いものになった」と笑顔を見せる。