ポケモンキャラクター「ヤドン」とコラボした「うどん県×ヤドン号」ラッピング車両の運行が3月21日、高松琴平電気鉄道（以下、ことでん）琴平線で始まった。

（左から）出発式に参加したことちゃん、植田俊也社長、多田仁さん、廣瀬千尋さん、ヤドン

　同車両の運行は3年間、琴平線1100形1105号車、1106号車で1日最大9往復を予定する。運行開始に合わせ期間中、琴平線の瓦町駅・仏生山駅・綾川駅の駅名板を「ヤドン」モチーフに変更したり、瓦町駅の琴平線下り線の発着メロディーをヤドンのテーマソング「どないやねん ヤドン」のメロディーに変更したり、ヤドンをデザインした1日フリーきっぷを限定販売したりするなどの関連企画も行う。

　3月21日は仏生山駅で同ラッピング車両の出発式が行われ、「ことでん」社長の植田俊也さん、「ポケモン」シニアディレクターの廣瀬千尋さん、香川県交流推進部部長の多田仁さんらが出席。会場にはこのほか、ヤドンをはじめ、ことでんのマスコットキャラクター「ことちゃん」も駆け付け、テープカットや記念撮影を行った。

　茨城県から参加した山谷みどりさんは「ヤドン号運行を知り、仕事も休みを取って水曜から来ている。イベントが開かれても都合が合わずに来られないことが多かったので、今日はヤドンに会えてうれしい。香川は景色がよく電車からも海が見えてきれいだった。この後はヤドン公園に足を運ぶ予定」と笑顔を見せる。

　植田社長は「当社では多くのラッピング電車を運行してきたが、ヤドン号は車内のシートや天井、壁面に至るまでヤドンをあしらっていて外から見ても乗っても楽しい電車になっている。今年は県立アリーナが開館するとともに瀬戸内国際芸術祭も開催される。香川県外の多くの方にヤドン号に乗っていただき、琴平線沿線をはじめとする香川の良いところに触れてもらえれば」と話す。

　廣瀬さんは「香川県と当社は2018（平成30）年に連携協定を結び、『ヤドン県』の企画が始まってから県内のさまざまなところでヤドンが登場している。全国各地の多くの人が香川に足を運ぶきっかけになって、香川県とヤドンどちらも好きになってもらえたら」と期待を寄せる。