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香川大開発の防犯アプリ「歩いてみいまい」 CFで協力呼びかけ

「歩いてみいまい」を使った防犯についての授業風景

「歩いてみいまい」を使った防犯についての授業風景

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 香川大学(高松市幸町1)が、現在開発中の地域住民参加型防犯教育アプリ「歩いてみいまい」の研究・開発プロジェクトへの寄付をクラウドファンディング(CF)で募っている。

「歩いてみいまい」を手に実際にまち歩きをする様子

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 これまで高松市を中心とする地域の防犯対策に取り組んできた同大。同アプリはその過程で必要性を感じた同大教育学部の大久保智生准教授が中心となり、香川県警の協力の下、同大創造工学部、同大生と協働で開発に取り組んでいる防犯教育アプリ。これまで成果を学会などで発表したほか、地域への貢献活動が高く評価され、昨年、キッズデザイン賞少子化対策担当大臣賞を受賞した。

 立正大学文学部社会学科・小宮信夫教授監修の下、犯罪機会論に基づき、街の安全な場所・危険な箇所を共有・可視化することを目的としている。今回、入力した移動距離に対して多く危険箇所を巡回するルート探索機能を追加。利用者が街で危険を感じたポイントを地図上に登録できるコンテンツや、子どもや高齢者向けに安全についてクイズ形式で学べるコンテンツも用意する。

 現在、同アプリはアンドロイド端末のみに対応しているが、今回のプロジェクトでは全ての端末で使えるウェブアプリとルート探索機能の開発を行い、全国各地での利用を目指す。子どもが街の危険箇所を知るだけでなく、大人も防犯の知識を持ち、「効果的な『ながら見守り』ができるアプリへと研究・開発を進めている」という。この春から静岡県で利用できるようになった。

 大久保准教授は「さまざまな自治体・学校で防犯対策の実証実験を重ねる中で、『マップを紙で渡されても確認するのが難しい。スマホなどで確認できないか』という声が上がリ、アプリの開発に踏み切った。現状、対応端末がアンドロイド端末だけで、アプリの使用を断念する方が多い。せっかく関心を持ってもらったのに、アンドロイドを使っていない方々に届けられないのが非常に残念。プロジェクト自体を知ってもらうためにもクラウドファンディングに踏み切った」と話す。

 CFは「レディフォージャパン」で7月29日23時まで、受け付けている。

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