企画展「川島猛 60年の軌跡 挑戦-見果てぬ夢を追う旅へ Part1」が現在、川島猛アートファクトリー(高松市亀水町)で開催されている。
ニューヨーク時代に制作した日本初公開作品 川島猛さんの妻の順子さんによると、客がコネチカット州の別荘に飾るため購入したが、横幅が長くて飾れず、後に縦長の作品を作ったという
高松市出身の現代美術家・川島猛さんの60年以上にわたる創作活動の歩みを振り返る同展。1963(昭和38)年に渡米した川島さんは、ニューヨークを拠点に活動し、2016(平成28)年に帰国した。帰国時にニューヨークから全ての作品を持ち帰っており、今回はその中から23点を展示。日本初公開となる作品や、展示の機会がなかった大型作品も紹介する。
会場では、渡米前に高層ビルから見下ろした家屋が並ぶ景色に着想を得て描いた初期作品や、工芸の技法を取り入れた絵画などを紹介。人体を抽象化した図形をグリッド(格子)に並べた作品や、幾何学的な図形を木材の組み合わせで表現した作品も展示する。中には、米国で買い手が付いたものの「サイズが合わずに飾れない」と言われたというスケールの大きな作品もある。
同館学芸員の田口慶太さんは「一度に多くの作品が見られるようにパーティションを配置するなど工夫した。川島さんは絵の具を均一にコントロールして塗るのを嫌い、あえてむらや塗り跡を残した作品もある。表現がさまざまで、東京からニューヨークに進出したので作品にまつわるエピソードもたくさんある。思い込みにとらわれず、作品の背景に思いをはせ、いろいろな見方をしてほしい」と話す。本展の後半となる「Part2」では、2001(平成13)年に起き、川島さんの人生にも衝撃を与えた「アメリカ同時多発テロ(9・11)」以降の作品を展示する予定という。
開催時間は火曜・木曜・土曜=10時~16時。入館料は、一般=1,000円、高校生以下無料。9月29日まで。



