高松市在住の双子アーティスト「Taichi & Shota」の作品がデザインされたごみ収集車が4月1日、高松市内で運行を始めた。
テープカットの様子 中央がクリーンエンジニアリングの細谷さん
Taichi & Shotaは、共に自閉スペクトラム症の一卵性双生児、平田泰一(たいち)さんと祥大(しょうた)さんによるアーティストユニットで、動物を題材にした作品を中心に描く。今春に高校を卒業したのを機に、画家としての歩みを本格的に始めた。
同企画は、市内で環境事業などを手がける「クリーンエンジニアリング」(高松市郷東町)の協力で実現した。完成したごみ収集車は3台。車体両面には、海や陸の動物、恐竜など2人が描いた動物たちのイラストが大きくあしらわれている。
4月21日には除幕式を開催し、Taichi & Shotaの2人、クリーンエンジニアリングの細谷勇貴さん、Taichi & Shotaのアーティスト活動を支援する「グリュック」(香西本町)社長の山川勉さんらがテープカットに臨んだ。
クリーンエンジニアリングは、これまでもチャリティー番組への支援などを通じて2人の存在を知っており、社会人として新たな一歩を踏み出した2人を応援したいという思いから今回の企画に協力したという。細谷さんは「香川県は『アート県』をうたい、瀬戸内国際芸術祭をはじめ、芸術推進活動に力を入れている。ごみ収集車という身近な乗り物を2人のカラフルな動物のイラストで彩ることで子どもたちにも身近にアートを楽しんでもらいたいと企画した。見つけた人が幸福な気持ちになり、他の会社にもこのような取り組みが広まれば」と話す。「ごみ収集は日常生活に欠かせないが日の目を見ることの少ない業種。この仕事について知ってもらうとともに、社員の仕事への誇りにもつながってほしい」とも。
山川さんは「老若男女誰でも楽しめるのが2人の絵の魅力。プロのアーティストとしての歩みにおいて、地域との接点をつくることができて良かった。才能を多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。式に出席した祥大さんは「僕たちの絵をごみ収集車に使ってくれてありがとうございます。たくさんの人に絵を見てもらいたい」と喜びを語った。