海の音楽フェス「音楽半島」が7月20日、高松市牟礼町の金山海岸で初めて開催された。
同イベントは、庵治(あじ)半島を舞台に「解放」をテーマにした新しい音楽フェス。地場産業の衰退や人口減少に伴い過疎化が進む地域の魅力を再発見してもらい、活性化につなげようと同町を拠点とするデザイン会社「人生は上々だ」(高松市牟礼町牟礼)を中心とする「庵治音楽半島実行委員会」が主催した。
会場となったのは、志度湾を望む金山海岸の複合商業施設「by age 18」周辺。波打ち際に近い特設ステージでは、アンビエントミュージックやロック、弾き語りなど、ジャンルを問わない生のライブパフォーマンスが行われた。出演したのは、OOWETS(オーウェッツ)やA Tribe Called NoiZ(ア・トライブ・コールド・ノイズ)、岩本象一さん、~nami(ナミ)、The sun(ザ・サン)など香川県内外のアーティストら。志度湾の穏やかな海を背にさまざまなサウンドが響き渡り、観客が耳を傾けた。
音楽の演奏に合わせ、即興で花を生ける野外ライブパフォーマンス「花いけパフォーマンス 三つ巴(みつどもえ)」も実施。華道家の萩原亮大さんやフラワーデザイナーの上里知永実さん、香川県内の高校の華道部生徒らが、音楽のビートに合わせて制限時間の中で作品を作り上げた。
会場内には庵治半島を中心に香川県内の飲食店やクラフト店、農家など総勢30組以上が集まるマルシェやワークショップも登場。「circles coffee」(庵治町)や「すずむし みどり」(牟礼町大町)、「SABI」(常磐町1)、「OHLOY BREWING」(内町)、「This is curry」などがフードやドリンクを提供したほか、漆芸家・竹森滉さんによる彫漆のキーホルダー作りのワークショップや香川在住のオビカカズミさんと高橋マサエさんによるスケッチ会なども開かれ、子どもから大人まで参加する姿が見られた。
友人の家族と一緒に子ども連れで来場した高松市在住の吉田茉弥さんは「SNSで見たことのあるおしゃれな店が多く出店していて、見て回るだけでもわくわくした。音楽に合わせた花いけパフォーマンスは初めて見たがとてもすてきで、地元の食材を使ったスープもおいしかった。来年も海の日に開催されるようなので、また参加したい」と話す。
イベント発起人の「人生は上々だ」社長の村上モリロウさんは「庵治半島に昨今、集まってきている面白い店や人を一つに集めて、音楽という誰もが楽しめるコンテンツでまとめることで庵治の面白さをより多くの人に知ってもらいたいと企画を始めた」と話す。「普通のイベントではできないような体験もしてもらおうと香川で個性的な活動をしている人を招いてワークショップなども開いた。出会いを通じて『自分たちももっと面白いことができるのではないか』と思うきっかけになれば」とも。「今後はここだけではなく、他の施設や店とも連携し、海の日は庵治半島一帯を音楽で包んでいきたい」と意気込む。