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高松・コトマス兵庫町で正田真弘さん写真展 芸人のネタを写真で切り取る

写真家・正田真弘さん

写真家・正田真弘さん

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 写真家・正田(しょうだ)真弘さんの写真展「笑いの山脈展」が現在、レンタルスペース「コトマス兵庫町」(高松市兵庫町、TEL 090-1008-0027)で開かれている。

芸人たちのギャグやネタを切り取った瞬間の写真が並ぶ

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 グラフィック広告、テレビコマーシャル、雑誌連載など写真・映像の撮影に携わる正田さん。2008(平成20)年、「IPA(International Photography Award)」セルフポートレート部門金賞、2015(平成27)年、「TAPA(Tokyo Advertising Photographers Award)2015」、2016(平成28)年、日本広告写真家協会「APAアワード2017」経済産業大臣賞などの受賞歴もある。

 昨年、芸人55組のギャグやコントなどを切り取った写真集「笑いの山脈」を出版。写真は主に4×5インチの大判フィルムカメラで撮影した。写真集のタイトルについて、正田さんは「お笑い芸人は現在全国に数千人いるといわれている。その中で成功して、芸人で生計を立てられているのはほんの一握り。その強さや生きざまがかっこいいものに映った。お笑いの世界を険しい山に見立てて、この名前を付けた」と話す。

 写真集の中から十数点を「えりすぐった」今回の展示。同施設で以前展示を行った写真家・日下慶太(ケイタタ)さんの紹介で実現したという。2階で写真を展示するとともに、1階で「笑いの山脈」のほか、アーティスト・平山昌尚(HIMAA)さんとのコラボTシャツやステッカー、トートバッグなどを販売する。

 初日の4月29日は正田さんも在廊し、来場者と撮影秘話や芸人にまつわる話をする場面も見られた。来場者の1人は「芸人1人につき撮影枚数は10枚にも満たないとの説明書きを見て、少ない枚数で芸人たちの決めた瞬間を切り取れること、構図や光の使い方に感服した。芸人たちの一番面白い瞬間を切り取っているし、色彩や光が日曜の朝のようで、見ていてハッピーな気持ちになった」と話していた。

 展示について、正田さんは「この写真集が数十年して本棚で手に取られて芸人の文化を知る一端となるのが目標の一つ。ギャグやコントなど本来動きがあって威力を発揮するものを写真で切り取っているので、映像とは違った魅力を発見してほしい」と来場を呼びかける。

 営業時間は11時~19時。入場無料。5月28日まで。5月20日18時から、正田さんのトークイベントも予定。参加費1,000円(ワンドリンク付き)。電話とインスタグラムのDMで申し込みを受け付ける。

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