高松市在住の双子アーティスト「Taichi&Shota」の個展「十八歳、ぼくたちのはじまり」が5月2日、かまどホール(坂出市)で始まった。
Taichi&Shotaは、ともに自閉スペクトラム症の一卵性双生児、平田泰一(たいち)さんと祥大(しょうた)さんによるアーティストユニット。動物を題材にした作品を中心に描く。今年4月には2人がデザインしたごみ収集車が高松市内で運行を始めた。
会場では、初日時点で50点以上の作品を展示し、販売も行う。初日に「あゆみシューズ」を手掛ける徳武産業(さぬき市)とコラボレーションしたルームシューズのオーダー受け付けも開始した。
初日の午後からTaichi & Shotaの2人が会場を訪れた。泰一さんと祥大さんは中央に設けられたスペースで作品制作を開始。来場者はのびのびと描く2人の姿を見守った。会場には2人の両親やアーティスト活動を支援する「グリュック」(高松市香西本町)の山川勉社長ら関係者も訪れ、来場者からの質疑応答の時間も設けられた。作品作りでは、弟の祥大さんが先に描いた後、合わせるようにして泰一さんが描いていくという。2人とも下書きなしで直接描き始めるといい、山川社長は「1年くらい制作風景を見ているが、失敗したのを見たことがない」と驚く。2人でキャンバスを半分ずつ描く現在のスタイルは母の発案によるもので、入浴中にひらめいたという。母は「幼少期、絵を描いている間はおとなしく家事などの用事に専念できたため、いつでも絵本や図鑑を手に取って絵を描けるような環境を整えていた。2人の画風の違いは絵本と図鑑、それぞれ好きで読んでいたものが違うところから来ている」と明かした。
丸亀市から母親と来場した高木美七さんは「メディアで見て気になっていて、今回初めて2人の個展に来た。間近で描いているのを見て驚いた。色使いが明るくてハッピーな気持ちになれる」と話していた。
個展の開催に当たり、泰一さんと祥大さんの母は「人が来てくれるか不安もあったが、初日から多くの人に来てもらってうれしい」と喜ぶ。「会場に入って明るい感じがするのは、彼らが好きなように色を選んで描いているから。2人にはこの先も変わらずに好きなように描いて歩んでいってほしい。来る人には絵を見て幸せな気持ちになってもらうとともに、障害があってもいろいろな生き方があるということを感じてもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~17時(最終日は15時まで)。5月11日・18日は休館。入場料は300円(高校生以下と70歳以上は無料)。5月24日まで。
5月9日・10日・23日・24日の13時からTaichi & Shotaの2人が会場を訪れ、制作風景を見学できる。