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高松・英明高校で「まち歩きイベント」授業 地元の魅力再発見目的に

「まちあるきミッケ」を紹介する浅野徳一さん

「まちあるきミッケ」を紹介する浅野徳一さん

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 英明高校(高松市亀岡町)で5月7日、街歩きイベント「まちあるきミッケ」と提携した授業が始まった。

フレームワークを用いてやりたいことの見つけ方を紹介する志多航太朗さん

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 チェックポイントを回り、獲得ポイント数を競うスポーツ「ロゲイニング」の手法を取り入れ、チェックポイントに指定されたまちのスポットをチームで回り得点を競う「まちあるきミッケ」を題材にした同授業。

 初回は、同イベントを運営する「トレーニングレースジャパン」社長の浅野徳一さん、香川大学の学生で海ごみを再利用したアクセサリー制作を手がける団体「Many Will sea(メニーウィルシー)」代表の志多航太朗さんが講師を務めた。前半は浅野さんがまちあるきミッケやロゲイニングについて紹介。後半は志多さんが自身の経験を踏まえ、目標ややりたいことの見つけ方について話した。

 今後は授業のほか、同イベントへの学生の招待も行う。6月末~7月上旬に学生たちがイベントのスポットを考え、発表を行う。実際にチェックポイントに設定することも考えているという。

 授業を終え、学生の一人、土岐雲羽(くう)さんは「自分の地元も過去のイベントマップの範囲に入っていたが、チェックポイントを見てみると神社など知らない場所があった。授業を受ける前は知っている場所しか出てこないのではと思っていたが、まだまだ高松で知らない場所が多くあることが分かった」と話す。

 観光科主任で授業を担当する佐藤祐子さんは「観光の知識や外国語などを学ぶ選択授業を行なっている。近年は自分で課題を見つけ解決策を見つける『総合的探究の時間』も授業カリキュラムに組み込まれ、考える力がますます求められている。実際にイベントにも参加して、知らない場所に足を運んだり知らない人に話しかけたりして自発的な行動を促す機会になれば」と話す。

 浅野社長は「失敗を恐れて行動に移せない学生ややりたいことが見つからず進路に悩んでいる学生がいることを佐藤さんから聞いていたので、まち歩きを通した学習だけでなく、進路選択のヒントになる話もできればと学生と年齢が近い志多さんに声をかけた。今後の授業を通して高校生ならではの観点でまちを歩き、楽しみながら地域理解を深めてもらえたら」と話す。

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