香川県立高松桜井高校で10月21日、1年生253人と地域の50社70人の社会人が対話する交流授業「高松桜井トーク×トーク×トーク!」が開かれた。
同校の「総合的な探究の時間」を活用し、NPO法人「わがこと」(多肥下町)のサポートを受けて行う特別授業で、今回が3回目。生徒に仕事を知ってもらい進路選択の参考にしてもらうほか、多くの大人との対話を通じたコミュニケーション能力の育成や、地元企業や地域を知ることで愛着を持つきっかけにしてもらうことを目的に開かれた。
当日は各教室に分かれ、大人1人と生徒5人が1つのテーブルを囲む形式で進行。プログラムは前半・後半と振り返りの計11セットで構成した。前半の第1~4セット(各7分)は、「今の仕事を選んだ理由ややりがい」「仕事をする上で必要なスキル」「現在の目標」「高校時代にしておけばよかったこと」の共通テーマで対話し、時間ごとに生徒が次のテーブルへ移動した。続く後半の第5~10セット(各8分)では、生徒が事前に考えた質問カードをテーブル中央からランダムに1枚ずつ引いてテーマを決定。大人側からも「どうしてその質問をしたいと思ったのか」「今頑張っていることは」と問いかけを交えながら双方向の対話を重ねた。
今回はプログラムを改良し、最後の11セット目に「振り返りタイム」を新設。10セットを終えた生徒が最初のテーブルに戻り、「2時間どうだったか」「印象に残っている言葉や人は」といったテーマで対話の時間を締めくくった。
参加した1年の濱田典摩さんは「これまで大学に行かなくてもいいと思っていたが、大人からの話やアドバイスを多く聞く中で、大学進学についても考えてみたくなった。仕事については、やりたいことを突き詰めて安定させていくという働き方が印象に残った」と話す。
大熊百恵校長は「3回目となり、より多くの大人に関わってもらえるよう内容もブラッシュアップして開催できた。今の生徒はICTやAIを活用してネットから多くの情報を得られるが、得られる情報が平面的・一面的になる面もある。地域の大人のリアルな声を聞き、日々の思いや生き方に触れることで視野を広げ、自分の人生を捉えるきっかけになれば」と話す。