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歯ART美術館で「せとうちのしま DOTART展」 小豆島の映像と共に

会場に並ぶ中川さんの作品

会場に並ぶ中川さんの作品

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 歯ART(ハート)美術館(高松市庵治町)で現在、ドットアート作家・なかがわゆきこさんの個展「せとうちのしま DOTART展」が開かれている。

緻密で細やかな作品の数々

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 ドットアートは、大小の点だけで幾何学的な模様や絵柄を作り出す表現方法で、石や端材など幅広い素材に描くことができる。

 なかがわさんは「今回特にこだわった作品は『点と円』。2枚の黒い板に点で描いた円で、見る人によって花火に見え、石ころにも見える。何に見えるか想像しながら見てもらいたい」と話す。

 小豆島在住のなかがわさんは2018(平成30)年、創作活動を開始。同館で個展を開くのは2回目。今回は、レースのような作品からグラデーションが特徴の作品、エスニック調の作品など30点を展示する。

 作品制作については、「キャンバスやアクリル板、石やガラスなど、いろいろな素材に描いている。自然な物や廃材に描くことで、何でもない物が宝物になればすてきだなと思いながら制作している。より多くの方に作品を見てもらい、ドットアートを知ってもらえるよう、これからも細やかに丁寧に描いていきたい」とも。

 期間中、大阪城の石垣にも使われ、文化庁認定の「日本遺産」に指定されている小豆島の花こう岩に描いた作品も展示。日頃、小豆島の町役場などと連携し石のペンダントやコースターを制作し地域おこしに取り組んでおり、展示期間限定で、これらの販売も行う。

 会場内は、なかがわさんが住んでいる小豆島の映像も流し、ドットアートが持つ点の広がり、色の移り変り、点の影などを、島の映像や波の音と共に楽しめるようにする。

 飯間昇館長は「手作業とは思えないほど、一つ一つの点が均等に並んでいる。とても緻密で繊細。根気がいる作業だと思う。前回(2019年)の作品より一段と良くなっているので、魅力的な作品の数々をぜひ楽しんでもらえれば」と来館を呼びかける。

 開館時間は10時~17時。入館料は、大人=600円、65歳以上=300円、中学・高校生=200円、小学生以下無料。9月25日まで。

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