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高松の高原水車でひな祭り茶会 江戸時代から残る水車小屋

ひな祭り茶会が開かれた高原水車内部

ひな祭り茶会が開かれた高原水車内部

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 ひな祭り茶会が2月24日、高松・高原水車(高松市六条町)で開かれた。

ひな人形が飾られた茶室

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 高原水車は約300年前、江戸時代後期に高松藩の御用水車として設置された。現存する水車場の中では日本最古級であり、水路から引いた水が小屋内を流れ水車を回す。現在は平田恵美さんと堀家みどりさんの姉妹が管理し、2016(平成28)年には国の登録有形民俗文化財に指定。2017(平成29)年から2018(平成30)年にかけて解体、復元が行われ、毎月最終土曜には一般公開し、水車が回る様子や古い農具などを見学することができる。

ひな祭り茶会は2020年から始まったもので、その他にも七夕や中秋の名月など四季折々で家屋内で茶会を開く。

 この日は小屋内にひな人形を飾り、水車の見学者や保全に当たる職人に抹茶や菓子が振る舞われた。隣接する家屋では香川大学創造工学部建築都市環境コースの学生らが運営するコーヒースタンド「水辺の休憩所」が営業し、ハンドドリップのコーヒーを提供した。

 水車について堀家さんは「家の中に水路を引くのには高度な土木と木工技術が必要で、江戸時代の技術の高さを感じる。昔は香川県にも300の同じような水車小屋があったと言われているが今残っているのはここだけ。地域の人、特に若い人に知って関心を持ってもらいたい」と話す。

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