起業家の育成と支援を目的として4月に発足した一般社団法人「香川イノベーションベース(KAIB)」のキックオフイベントが5月14日、さぬき市の「さぬきピアラーニングハブ」で開催された。
当日は、メディアドゥ社長で徳島イノベーションベース代表理事の藤田恭嗣さんの基調講演で開幕した。イノベーションベースは2020年に徳島県で初発足し、KAIBは全国20カ所目。講演では行政や金融、メディア、大学と連携していく体制づくり、Bリーグとの連携の取り組みなどを紹介。運営には「どうやって人を引き寄せるか」という視点を持つことが重要と話し、地域全体を巻き込みIBを「地域のプラットフォーム」にする重要性を説明した。
続くパネルディスカッションでは、部屋ごとに「瀬戸内エリアの起業家の広域連携」や「DAO/Web3を活用した地方創生」などをテーマに議論が交わされた。広域連携のセッションでは、全瀬戸内のイノベーションベースが集まる構想や、起業家の海外展開に向けて「WAOJE」と連携していく方針などが共有された。DAO/Web3に関するセッションでは、「コトバス」(琴平町)や徳島県の蝉谷集落の事例などを通じて、DAOやデジタルを活用して関係人口をつくる実践的な取り組みが語られた。
KAIBの今後の活動としては、外部講師を招く月例会のほか、経営上や個人的な悩みを共有する「フォーラム」、先輩経営者が助言する「メンタリング」、オンライン形式の勉強会などを実施していくという。イベント後半にはメンタリング体験会が開かれ、大学院生らも参加した。参加者は地方創生事業の実現に向けた事業相談や経営の悩みを打ち明け、メンター役の起業家から直接アドバイスを受けていた。
KAIBの会長で、琴平町出身の細川慎一さんは「KAIBを通じてリスクに挑戦する勇気を与えたい。海外の企業で地方ビジネスに参入したいところも多くある。香川県外からのビジネスを地方で輝かせるには、マネジメントできる起業家を育てることが大事。地方は宝の山、香川県にしかないビジネスチャンスを見いだしてもらいたい」と話す。



