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高松のアートギャラリーで作家3組のグループ展 香川訪れ感じたことを表現

会場の様子

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 3組のアーティストによるグループ展「軌道共鳴-orbital resonance(オービタル・レゾナンス)」が現在、高松のアートギャラリー「CENTER/SANUKI(センターサヌキ)」(高松市常磐町1)で開かれている。

nykeさんの作品 左から4番目が香川をモチーフにした新作

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 グラフィティーを中心とした作品を作る「nyke(ニケ)」さん、市街地でのフィールドワークを基点としたペインティングやドローイングを行う「Aitone(エイトワン)」さん、植物を使った作品を制作する2人組アートユニット「TOUCHU(トウチュウ)」の3組による同展。3組は6月上旬に香川県を訪問、その時に感じたことを元に制作した作品も展示販売する。

 カフェメニューも提供する同施設。今回の展示に当たり、琴平町のパン店「Kotier(コティエ)」とのコラボしたキューブ食パン「ブラックマーブル」を提供する。

 香川の印象について、nykeさんは「香川県の建物に引かれた。何気ないコンクリートの外壁一つ取っても、他の地域では見たことがないものが並んでいて印象的だったので、今回はコンクリート調の下地にさびたフェンスや街並み、空など香川で撮った写真やグラフィティーを組み合わせたコラージュ作品を作った」と話す。

 Aitoneさんは「瀬戸内海の海と海岸をモチーフにした作品を制作した。なじみのある日本海に比べると瀬戸内海はとても穏やか。波が高くないので海岸の砂粒や石が大きいことや陶器のかけらをよく見かけたのが印象的だったので表現した。まち歩きが好きで、作品の着想を得ることも多い。高松のまちはマンションのフェンスが装飾的であるなど細かいところにも目を引く要素が多くあり、歩いていてワクワクした。見る人にもそれが伝われば」と期待を込める。

 TOUCHUの2人は「高松を視察して、高松駅前は近代的な建築物も建つ一方で、瓦町周辺は昭和の風情が残っていること、都市と自然が近いのが印象的だった。普段から植物を作品に使っているので、高松の都市部と自然の距離感は通じるものがある。今回は神戸と高松で営業するコーヒーショップ『LIMA COFFEE』による多肉植物専門店『KOBE AGAVE SHOP』(神戸市中央区)の多肉植物を使うとともに、高松のまちを歩いて見つけた生花店『茎』(塩上町2)に花を生けてもらうなど、香川とのつながりを意識した。自分たちの作品はデザインした花器と『花を生ける』行為によってできている。ガラスや陶器、ヒノキなど、さまざまな素材の花器と植物が織り成す作品を見てもらえれば」と呼びかける。

 今回の展示について、同施設を運営するクリエーティブカンパニー「DEGICO(デジコ)」代表のイケダマサヤさんは「昨年この場所をオープンしてから、アートとデザインでまちを元気にするため、展示・発信してきた。今回もまちの生花店とコラボした作品があるが、今後さらに地元の店舗や企業を巻き込んで企画・展示を行い、高松のまちの中心から発信してカルチャーを作りたい」と意気込みを見せる。

  営業時間は13時~18時、火曜~木曜定休。入場無料(要ワンドリンクオーダー)。9月11日まで。

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