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高松・歯ART美術館で「薩摩百倍展」 同館からの景色を描いた作品も

展示室中央には薩摩百倍さんの生前の写真も

展示室中央には薩摩百倍さんの生前の写真も

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 高松・歯ART美術館(高松市庵治町)で現在、香川県で画家として活躍した薩摩百倍さんの個展「薩摩百倍展」が開催されている。

同館からの景色を描いた作品「光る海」

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 薩摩さんは石川県出身。元々は関東で建築パースの仕事をしていたが、2005(平成17)年、香川県に移住。晩年まで円座に在住していた。水彩やアクリルで瀬戸内の風景を数多く描き、2009(平成21)年には高松市木太町にある光教寺の本堂の壁画も完成させた。

 同館での薩摩さんの個展は今回が初めて。以前、同館で個展を開いた織物作家・松浦まきさんの紹介で薩摩さんのマネジャーを務めた横田眞由美さんと出会い、今回の開催に至った。

 会場内では、自然風景画や掛け軸を中心に、ことでんの走る風景や漁港、サンポートなど香川の風景を描いた23点の作品を展示する。

 作品の一つ「光る海」は、同館ができた2007(平成19)年頃に薩摩さんが来館。風景を撮影し絵にしたもので、自然の静・動の空間を表現する。

 飯間昇館長は「薩摩さんの作品は生き生きとしたタッチで、優しく緻密に描かれている。生前はユーモラスで自然を大切にする、おおらかな人柄だったと聞いている。そんな人柄を表現したような書『瀬戸の海おだやかなり』をはじめ、薩摩さん独自の世界観を存分に楽しんでもらえれば」と来館を呼びかける。

 開館時間は10時~17時。入館料は、大人=600円、65歳以上=300円、中学・高校生=200円、小学生以下無料。1月29日まで。

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