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香川在住の金属工芸作家ヘンク・フレイスンさん、高松三越で作品展

会場の様子

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 高松三越(高松市内町)美術画廊で5月11日「ヘンク・フレイスン 金工作品展~静と動~」が始まった。

枝も羽根もブロンズで作るトンボ

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 オランダ出身で香川在住の金属工芸作家であるフレイスンさん。蝋(ろう)型鋳造の技法をベースにしており、鳥や昆虫など生き物の姿を精巧に写し取った作品が特徴。同展では約30点を展示販売する。

 鳥をメインのモチーフとするフレイスンさん。その作品のルーツは少年時代にさかのぼる。「父が好きでたくさんの鳥を飼っていた。昔から鳥に囲まれ、鳥に親しむ生活を送った」と振り返る。

 今も野山に出るなど、自然に触れて制作活動に取り組む。特に欠かせないのが毎日早朝に行う栗林公園(栗林町1)の散歩だという。「毎朝6時ごろから1時間ほど栗林公園を散歩する。時間ごとに景色が変わる栗林公園はインスピレーションの宝庫。早朝の人の少ない時間だと鳥の姿も多く見られる。特にカワセミやスズメがお気に入りで、今回の展示にも多くの作品を用意した」と話す。

 今回の展示について、「自然からインスピレーションを得て、生き物の美しさ、力強さ、静けさを生き生きと表現することを目指して30年間、独学で制作を続けてきた。生き物や彼らが止まる草木なども全てブロンズでできている。緑青(ろくしょう)や硫酸、塩酸などの化学反応によってブロンズはさまざまな表情、色合いを見せるので、そこも見てほしい」と呼びかける。

 開催時間は10時~19時(最終日は16時30分まで)。入場無料。5月17日まで。

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