食物アレルギーについての理解を深めるための講演会が6月14日、瓦町FLAG(高松市瓦町1)8階の高松市市民活動センターで開かれた。
代表の宮武さんは10品目の食物アレルギーを持つ当事者として啓発活動を行っている
食物アレルギーに関する正しい知識の普及や、当事者やその家族が安心できる環境づくりを目指して活動する「香川食物アレルギー友の会」が講座を担当。当日は同会代表の宮武康介さんと、ボランティアの大内英幹さんが講師として登壇。食物アレルギーの基礎知識や、当事者への対応・配慮の方法について、当事者としての体験談を交えて語った。
講演は2部構成で行われた。第1部では同会の活動や、香川県内の行政に働きかけて作った「食物アレルギーカード」について紹介。第2部ではアレルゲン食品の紹介やコンタミネーション(意図しないアレルゲンの混入)の危険性、アナフィラキシーショックの対応について説明した。講座内では、4月から表示義務のある特定原材料にピスタチオが追加され29品目になったことや、しょうゆにはうまみを付けるために魚由来の成分が入っているものもあることなどを紹介。思わぬところにアレルゲン成分が入っていることや、「このくらい大丈夫だろう」という判断が事故につながる危険性も指摘した。
講演後は、食物アレルギーの理解を深めるにはどうすればよいかをテーマにディスカッションが行われた。参加者からは、香川県や高松市、丸亀市で異なっているアレルギーカードの様式を統一できないかといった意見や、香川県や高松市の観光サイト内で各飲食店のアレルゲン表示を確認できるページを作ってはどうかなどの声が上がった。質疑応答も行い、緊急時にはまず救急車を呼び、同時に本人のバッグにエピペン(アドレナリン自己注射薬)が入っていないか確認することの重要性が共有された。
丸亀市から参加したという松永美恵子さんは「食について指導する立場ではあるが、食物アレルギーカードなど対策について初めて知ることも多く、参加して良かった。アレルギーについては、関心のある人がない人へ伝えていくことが大事だと感じる。情報を知るとともに、この会についても伝える活動をしていきたい」と話していた。
講演を終え、宮武さんは「当団体は今年3月に香川県の災害中間支援組織の協力団体に登録されたので、講演会を開くとともに、防災訓練で呼びかけるなどの活動も行っていきたい。香川から全国に食物アレルギー理解の輪を広げていければ」と意気込む。