沖縄県出身で香川県在住のアーティストnoza(ノザ)さんの初個展「Over the Rainbow(オーバー・ザ・レインボー)」が7月25日、住宅リフォームやインテリアを手がける「グリュック」(高松市香西本町、TEL 087-881-5012)のショールームで始まった。
「MOTTAINAI(もったいない)」をテーマに掲げる同展。本来捨てられるはずだった段ボールや壁紙の芯、包装紙、プラスチックなどの廃材を活用し、「オズの魔法使い」の世界観を表現した作品100点以上が会場に並ぶ。作品には地元企業「佐藤ダンボール」(坂出市)から提供を受けた再生段ボールなども使い、ポップなキャラクターやカラフルな装飾でショールーム全体を演出する。
会場はメインルームのほか、小部屋ごとにテーマを変えてコーナーを設け、体験型の企画も展開する。nozaさんが3分で似顔絵を描く企画や、「TEAL DOT CRAFT」(香西南町)による「オリジナルメモ帳作り」(参加費300円)、土曜・日曜限定で廃材を使った「nozaペン立て作り」(同500円)のワークショップを行うほか、会場内5カ所を巡るスタンプラリーを実施。スタンプを集めると「ガラポン抽選会」に参加でき、綿あめももらえる。
nozaさんは「身近な廃材も、アイデア次第で宝物に変わる。デジタルに触れる機会が多い今だからこそ、手で触れて感じて遊べる体験を楽しんでほしい」と呼びかける。2018(平成30)年に香川へ移住し、理学療法士として勤務してきたnozaさんだが、芸術活動を始めたのはおととし。その経緯について「昔から絵を描くのは好きだった。似顔絵を頼まれた時に3分で描き上げて驚かれ、似顔絵の依頼を受けることが増えていく中で、趣味の範囲を超えてきたので創作活動をなりわいにした」と振り返る。
個展名「Over the Rainbow」は以前、神戸で開いた小個展名「Rainbow」に由来する。展示についてnozaさんは「グリュックの方と話し合う中で、前の展示が『Rainbow』なら今回は『Over the Rainbow』にするのはどうかと提案があり、題材も『オズの魔法使い』にした。『オズの魔法使い』の登場人物たちはそれぞれ求めているものを探して旅をするが、実は最初から自分の中に持っていたことが分かる。自分にとっても似顔絵を描くのが自分の強みになった。足を運んでもらい、子どもの頃に持っていたわくわく感や想像力を思い出し、自分を見つめ直したり童心に返ったりして楽しんでもらえたら」と話す。
住宅のトータルコーディネートや空間提案を行うグリュックは、地元アーティストの紹介やアートのある暮らしの提案としてショールームで展示を行ってきた。社長の山川勉さんは「アートと空間づくりは地続きのものと考え、インテリアや壁紙だけでなくアートも取り入れて空間づくりに深みや厚みを出そうとしている。知ってもらう機会にしようと地元で活動しているアーティストを積極的に紹介している。今後もアートを取り入れた企画を行い、地元のアーティストが世界に羽ばたく支援をしていければ」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。8月2日まで。



