さぬき市の縫製工場「高嶋三宝」が9月19日、自社バッグブランド「雅(みやび)」の直営店をオープンした。
店内 巨大なトートバッグ形のディスプレーも自社で制作したもの
1960(昭和35)年創業の同社。これまでOEM(相手先ブランド名による生産)でバッグなどの製造を手がけてきた。創業70年を前にした2018(平成30)年、自社ブランド「雅」を立ち上げ、当初はリュックサックなどを製作していたが、この2年ほどはトートバッグを主力に展開している。昨年10月のテレビ取材を機に直接工場を訪れる客が増えたことから、もともと事務所だったスペースを改装し、実店舗をオープンした。
ブランド名には「日本らしく美しい」というイメージを込める。主力商品のトートバッグには岡山県の「倉敷帆布」を使用。一般的な帆布の半分ほどの厚みでありながら自立し、軽くて柔らかい手触りでありつつ、100キロの重さにも耐えられるという。最大9枚の帆布が重なる部分を縫い合わせるなど同社の高い縫製技術を生かし、ポケットや裏地を1本の糸で連続して縫い上げることで、耐久性を高めつつすっきりとしたデザインに仕上げている。ボディーや持ち手のカラーオーダーにも対応する。
店内では、5サイズのトートバッグを中心に、ショルダーバッグなども販売する。さぬき市の藍染め工房「Khimaira(キマイラ)」やイラストレーターのCHARR(チャー)さんとのコラボモデルも展開する。
高嶋三宝社長の松下綱生(つなき)さんは「これまではお客さまから販売場所を問われても、期間限定の催事などを案内するしかなかった」と振り返る。「直営店ができたことで、ファクトリーブランドならではの『ここで作っている空気感』を感じながら、商品の魅力を直接手に取って見てもらえるようになった」と話す。「OEMで培ったノウハウを生かし、今後も香川の作家や伝統工芸と互いに高め合えるようなコラボレーションをしていきたい」と意気込む。
営業時間は9時~18時。日曜定休。来店時はウェブで予約が必要。




