高松を拠点に活動するコントユニット「シアタービートニクス」が11月14日・15日、ライブハウス「高松DiME(ダイム)」(高松市南新町)で解散公演「ここまできたの、ほっといてよ!」を行う。
2005(平成17)年に結成された同ユニット。30代で演劇を始めた主宰のはた栄二さんが40代半ばの頃、所属していた劇団で仕事と稽古の両立が難しくなったことを機に、「それぞれの仕事のタイミングに合わせながら、好きなお笑いを続けられる場を」と当時の仲間らに声をかけて立ち上げた。
結成以来、移転前の旧「高松DiME」を拠点に毎年本公演を重ねてきた。転機となったのは、結成3年目ごろから招かれていた小学校での上演や2011(平成23)年に南部3町ドーム広場(田町)で開いた絵描き大会イベント。小学校で児童がステージを見てくれなくなる場面に直面、その後絵描き大会で話しかけてきた通行人と即興でやりとりしたことに手応えを感じ、「台本を固め過ぎていたのではないか」と作風を見直した。台本の決め事を7、8割にとどめて観客との掛け合いやアドリブを取り入れるスタイルに転換したことで、独自の空気感が生まれたという。
香川県内でコント専門のユニットが珍しかったこともあり、地域の芸術祭や文化事業から声がかかるなど活動の幅は広がった。香川を拠点に活動する香西志帆監督の映画作品や自治体のPR動画への出演や、現代サーカスチーム「瀬戸内サーカスファクトリー」での現場運営など、コントの枠を超えた多様な縁や経験につながったという。
コロナ禍の影響で本公演を見送ってから6年が経過。現在68歳となったはたさんをはじめ、結成当時20代だったメンバーも40代となり、仕事や家庭の事情で全員が集まることが難しくなってきたことから、「このまま自然消滅するよりも、最後にもう一度だけやって区切りを付けよう」と昨年末に解散公演の開催を決めた。会場は、移転後の新店舗でも「高松DiMEとオーナーの坂東栄治さんあってのビートニクス」との思いから同所を選んだ。
最終公演では、新作を含めたコント5、6本を披露する予定。幕間の衣装替えの時間には、はたさんが制作した映像を会場のスクリーンで上映する。今回のキービジュアルは、はたさんが「むちゃをしていた原点の時期」と振り返る、屋外で映像ネタを撮影していた頃に撮った黄色い帽子姿の過去写真を基に制作した。
久々の稽古ではメンバー同士で笑いが絶えないといい、はたさんは「他の場所ではここ数年、こんなに笑うことはなかった。改めて『笑うっていいな』と実感している」と振り返る。「メンバーからは『最後なのに、こんなしょうもない内容でいいのか』と笑われているが、これまで通り自分たちらしく、思い残すことなくやり切りたい。会場がどんな空気になっても、ステージの上では少しでも多く笑って楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。
開演時間は、14日=18時30分(18時開場)、15日=14時(13時30分開場)。入場料は、一般=2,900円、中高生=1,000円(以上、別途ドリンク代600円が必要)、小学生以下無料(要保護者同伴)。チケットは「Peatix(ピーティックス)」またはメールで予約を受け付ける。