「せとうち国際音楽祭」ゼロセッションの最終日となる4日目プログラム「『こころと音楽をむすんで』フィナーレ」が9月22日、三木町文化交流プラザ(三木町)のメタホールで開催された。
コンサートに先立ち、同日の13時から子どもたちを対象にした手作り楽器ワークショップが開かれた。参加者はトランペット奏者の有岡志麻さんやトロンボーン奏者の眞砂(まさご)美輪さんの教えを受けながら、ゴムチューブ、結束バンド、テープ、クリアファイルなどを組み合わせて作るトランペットや、ペットボトルの底を使ったカスタネットなどを制作した。トランペットは円すい状に丸めたクリアファイルにホースをつなげた構造で、参加者は有岡さんのレクチャーを受け、唇を震わせて音を鳴らす練習に取り組んだ。
15時からは、田尻真高さんの指揮の下、コンサートが開演した。声楽家陣のほか、バイオリンのユリア・ビャニコワさんらプロの演奏家で構成される「せとうち国際音楽祭アンサンブル」、児童合唱団「コモド・ジュニアコーラス」が出演した。コンサートでは「エーゲ海の真珠」や「マイ・ウェイ」「東京ブギウギ」「青い山脈」など18曲が披露された。
中盤の楽曲「おもちゃのチャチャチャ」では、ワークショップの参加者らが「手作り楽器隊」としてステージに上がり、プロのアンサンブルとの共演を果たした。参加した子どもたちからは「音を出すのが難しかったけれど、家でも吹いてみようかな」「シールの貼り方を工夫した」といった感想が聞かれた。
同音楽祭名誉実行委員長のデニス・フォン・メックさんは、日本のクラシック音楽に対する愛情の深さや礼儀正しさに触れ、「これまで5大陸80カ国を回ってきたが、子どもたちが学校でチャイコフスキーを学び『白鳥の湖』など曲名を知っていることは、文化的にハイレベルであることの証左」と評価。音楽祭について「ゼロセッションというサブタイトルを聞いて規模が小さいものと考えていたが、想像以上に大きなイベントで、クオリティーも高いもので感激した。2日目のコンサートの終盤『青い山脈』『津軽海峡冬景色』などの楽曲は自分にもなじみがあるように感じられて、音楽によって国境を越えて皆、兄弟になれると感じた」と振り返った。
「高松は街がきれいで安全な上、インフラが整いミュージアムもあって観光に向いている都市。現在、多くの外国人観光客が日本を訪れているが、まだ全ての魅力が知られているわけではない。高松をはじめ瀬戸内の地域にはそんな魅力がまだまだある。2029年に開催されるせとうち国際音楽祭を通して、全世界の人に瀬戸内の魅力を知ってもらえれば」とも




