手打ちうどんの技術を競う大会「SANU-1 GRAND PRIX(サヌワン・グランプリ) 2026」の香川予選会が9月7日、瓦町FLAG(高松市常磐町1)地下1階のキッチンスタジオ「Fantudio Takamatsu(ファンタジオ・タカマツ)」で開かれた。
一般社団法人「日本うどん協会」が主催する同大会は、さぬきうどん職人が手作業で麺を仕上げ、技術と味を競い合う祭典。昨年に続き審査テーマは「次にもう一杯食べるなら、誰の一杯を選ぶか」。予選会では制限時間7分の間に、事前に仕込んだ生地の「延ばし」と「切り」を行い、冷たい「ぶっかけ」と「しょうゆ」の2品を提供し、麺の食感や喉越し、だしの風味、盛り付けの美しさなどを総合的に審査する。
会場には県内外から20人の職人が集まった。競技前には参加者一人一人が小麦粉やだしに対するこだわりを発表。スタートの合図とともに、参加者らは麺棒を使って生地を均一な厚みに延ばし、手際よく麺を切り仕上げていった。ゆで釜から湯気が立ち上る中、麺をゆでる合間には互いの麺やだしについて質問を交わしたり試食し合ったりして、技術を高め合う姿も見られた。
審査の結果、1位に「うどん処(どころ) 麺紡」(観音寺市)若大将の尾藤直紀さん、2位に「時とまるudon」(丸亀市)店主の丸本健さんが選ばれ、11月に開かれる決勝大会への切符を手にした。うどん店大将以外を対象とした部門「RISING」の代表には「純手打うどん よしや」(丸亀市)従業員の岡田晃輝さんが選出された。岡田さんは決勝大会でオープニングアクトを務める。
1位通過を果たした尾藤さんは「昨年は香川予選で敗退し、その後に関西予選で本選に進出したものの、上位入賞を果たせず非常に悔しい思いをした。今年は名だたる面々がそろう香川大会で1位通過でき、信じられない。当店のうどんを知ってもらうため、この大会に向けて手打ちの技術を磨いてきた」と話す。「提供したうどんは国産小麦3種にASW(オーストラリアン・スタンダード・ホワイト)をブレンドしてもっちり感とはっきりとした輪郭のある麺にし、いりこと昆布を低温で2時間かけて煮出してえぐみを抑え後から風味が追いかけてくるようなだしを合わせた。決勝に向けてうどんのレベルを2段階、3段階上げて、グランプリを狙いたい」と意気込む。
審査員長を務めた「純手打うどん よしや」店主の山下義高さんは「全体のレベルが高く、うどん一つ一つに職人たちの思いの強さを実感した。今回上位入賞できなかったとしても参加者全員がうどん業界を盛り上げてくれていると胸を張ってもらいたい」と講評した。
大会はこの後、関東予選と関西予選を行い、各予選の上位2人にシード枠として出場する前回王者の「おうどん 瀬戸晴れ」(牟礼町)店主・古賀毅さんを加えた計7人が、11月28日に丸亀市の多目的ホール「シアターマド」で開催される決勝大会で頂点を争う。