高松・石清水八幡宮神明殿（高松市東山崎）で9月17日～19日の3日間、「みんなの想火（そうか） ゆうりん竹灯（あか）り」が行われる。

竹を組んで作った昨年の作品

　「みんなの想火」は2020年に発足し、「自分たちのまちは、自分で灯す」を合言葉に、それぞれの地域に「47サムライ」と呼ばれるプロジェクトリーダーを置き、竹明かりをともすことで世界へ希望のメッセージを届けることを目的とするプロジェクト。

　3年目となる今回は、9月18日の「世界竹の日」に全国47都道府県72カ所・世界27カ国、32都市で点灯する。

　香川でプロジェクトリーダーを務めるのは「ゆうりん」（勅使町）代表の渡辺香里さん。同社は障がい者・高齢者訪問事業、障がい者（児）通所施設事業を行っており、竹明かりも施設の利用者と共に作り上げる。

　活動に加わった理由について、渡辺さんは「福祉施設の代表として、『支援される側』である利用者が何か人のためになる活動をできないか考えたとき、自分たちが作る竹明かりで見る人の心を癒やせないかと思ったのが始まり」と話す。

　イベント中は「夜マルシェ」も併せて開催。県内の飲食店や雑貨店が出店するほか、東京から直島に移住し、親子で音楽活動する「福島節と渚」のライブも開く。その他、同施設で金曜・土曜に営業する「神社バー」も会期中、オープンする。

　渡辺さんは「利用者が一生懸命作った竹明かりは光をともすとどれも皆美しい。今年はウクライナ侵攻があったり、沖縄返還50周年を迎えたりと平和について考えることが多い年。我々の竹明かりの光が見る人の心を癒やし、平和について思いをはせるきっかけになれば」と期待を込める。

　開催時間は17時～21時。「福島節と渚」のライブは18日17時30分～。

※9月16日16時10分追記　台風14号の接近に伴い、イベントは中止となりました。