高松の会員制サロン「癒やし空間まつりか」（高松市松島町2）が現在、起業家や経営者がスタッフとしてカウンターに立つランチ交流会を開いている。

カウンターに立って接客しながらも交流を楽しんだ

　起業を考えている人や起業間もない起業家と地元の経営者とが交流できる場を作りたいと昨年11月にオープンした同店。1周年を迎えるに当たり開く交流会では、地元の起業家や経営者がボランティアスタッフとして店主の松本祐璃さんと共に接客、交流する。料理は香川県内の飲食店による定食を週替わりで提供する。

　先月には、JAM FACTORY（東植田町）で起業家と地元経営者との交流イベント「まつりかまつり」も開いた。実行委員会として同イベントを企画している時に「このランチ交流会を思いついた」と松本さん。「まつりかまつりは起業したい人や起業後間もない人と経営者がつながれる場を作りたいと企画した。ランチ交流会は、同様の人々のためになり、還元もできるイベントにしたい」と話す。

　スタッフとしてカウンターに立った北川里実さんは「ドッグトレーナーとして開業して2年。今は1人でトレーナーとして活動しているが、参加した人の話を聞いて、従業員を雇うなど他人を信じて託すことがどういうことかという一端に触れた」と話す。「カウンターで相手に向き合い、顔がよく見える中で気を配りつつ話を聞くのは、予想よりも難しい」とも。

　松本さんは「当初は起業家が萎縮してしまうのではないかという懸念もあったが、始まると皆積極的にやり取りしている。話を聞く経営者も笑顔で、見ているこちらもうれしくなる。客として来店した経営者からも勉強になったとメッセージが来た。スタッフとして立ってくれた人はもちろん、経営者にも気づきを与えられたと感じる」と笑顔を見せる。

　交流会の開催時間は平日と11月3日の11時～14時。参加費は1,600円（非会員2,100円）。11月3日まで。2日前までに予約が必要。

　同サロンの営業時間は11時～18時。