映画「時には昔の話を 森山周一郎 声優と呼ばれた俳優」上映会が11月21日、高松の映画館「ホール・ソレイユ」（高松市亀井町、TEL 087-861-3366）で開かれる。

トークイベントに参加する島本須美さん

　ドラマ「刑事コジャック」のコジャック警部補の吹き替えやアニメ「紅の豚」のポルコ・ロッソ役などで知られ、2021年に亡くなった俳優・声優の森山周一郎さんの半生に迫る同作。森山さんが自身の半生を振り返るほか、関わりのある声優や俳優たちが森山さんについて語る。

　高松映画祭とコラボで行われる上映会。小原正至監督と同作に出演し「風の谷のナウシカ」のナウシカ役で知られる島本須美さんによるトークイベントも展開する。実行委員会代表の栗原淳さんは「同館は1984（昭和59）年、香川県で一番早く『風の谷のナウシカ』を公開した映画館で、来年はナウシカ公開40周年の年。小原監督が声をかけてくださり、島本さんの登壇が決まった。節目となるタイミングにナウシカを演じた島本さんをゲストに迎えられるのは感慨深いこと」と話す。

　イベントについて「この映画は森山さんからの最後のメッセージのような映画であり、森山さんがポルコ・ロッソになるまでを描いた映画だと思っている。森山さんは声優という仕事が日本で生まれた時から活動している方で、作中では60年以上にわたる森山さんの俳優・声優活動に迫る。往年の森山さんの作品を見てきた方には懐かしく、声優を目指す若者には良い刺激になると思う」とも。

　19時15分開場、19時30分開演。チケットは前売り＝1,500円、当日＝1,800円。同館と地下の「ソレイユ・2」（TEL 087-861-3302）窓口で販売する。