高松のかばん工房「カワニシカバン」（高松市太田上町）が2月5日、ユーチューバー・みこぱさんとコラボしたトートバッグ「mico（ミコ）」の予約受付を始めた。

「mico」を持つみこぱさん

　ユーチューブ上でプチプラファッションやお買い得情報など女性向けの情報を発信するみこぱさん。バッグも好きで200点近く持っているという。プロジェクトの始まりについて、「これまでバッグを作ったことはないが、自分のこだわりを詰めたバッグが作れること、カワニシカバンの商品にも触れ、一緒にものづくりできることに魅力を感じ、ぜひやりたいと話を受けた」と振り返る。

　昨年6月に始まったバッグ作りには多くの困難もあったという。「サンプルやオンラインミーティング、動画などを使って数え切れないくらいやり取りをした。素材や設計の観点から自分の求めていることがどうしても実現できず、途中でコンセプト変更を余儀なくされたこともある。それでも、アドバイスを頂いたり、ユーチューブ上で視聴者の方から意見をもらったりして進めた。万人に薦められる自分にとっての『理想のかばん』ができたと思う」と話す。

　素材には米軍の軍需物資にも使われる帆布「アーミーダック」や「セトウチレザー」を使う。みこぱさんの発案で、雨の日や荷物の目隠しにも使える同素材のかぶせぶた（別売り）も用意した。

　予約受付開始13分でSサイズ60点が完売。他のサイズも受付期間内に予約受付数に達したため、急きょ2月17日、用意できる数で予約受付を再開した。

　川西功志社長は「10点でも売れればと思っていたので、今回の反響の大きさには驚いている。みこぱさんとものづくりをすることで、作り手と実際に使ってくれるお客さま（使い手）との距離を縮めることができたのでは。みこぱさんの意見だけではなく、みこぱさんのフォロワーからの意見も反映して追加した要素もある。作り手と使い手の関係を超えたものづくりができたことは大きいと思うし、今後も続けていきたい」と話す。

価格は、Sサイズ＝9,900円、Mサイズ＝1万4,900円、Lサイズ＝1万6,900円。かぶせぶたは各サイズ1,100円。Sサイズは有料で、持ち手の長さ変更やショルダーストラップを付けるなどのカスタムも可能。販売は受注をメインに行う。今後は受注枠を拡大し、素材を変更したバージョンの販売も計画しているという。