特別展「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」の関連イベント「アリ & アキラ YOU GOTTA コンサート」 が 8 月 23 日、高松市美術館(高松市紺屋町)1階エントランスホールで開かれた。
同展はイラストレーター・アートディレクターの藤枝リュウジさんの半世紀以上にわたるキャリアを紹介する大規模展。当日は、藤枝さんがアートディレクションしたNHK 教育テレビ(現・Eテレ)の音楽パペットバラエティー番組「クインテット」で音楽を担当した作曲家・舞台音楽家の宮川彬良(アキラ)さんと、次女で歌手・俳優の宮川安利(アリ)さんが出演。定員となる約 200人の観客が集まった。コンサートでは同番組のテーマソング「ゆうがたクインテット」をはじめ、「ちょっと」「目はおこってる」「ただいま考え中」などの番組オリジナルソングや、彬良さんが作曲を手がけた「マツケンサンバ II」などをピアノと歌で披露。彬良さんの父である故・宮川泰(ひろし)さんが作曲した昭和歌謡曲「逢(あ)いたくて 逢いたくて」のほか、ジャズ曲「ムード・インディゴ」や「シャボン玉」「ちゃっきり節」などの童謡・唱歌も独自のアレンジで演奏し、終盤には安利さんが「ふるさと」をアカペラで歌い上げた。
演奏の合間には、二人の息の合ったトークで「クインテット」制作当時の裏話も語られた。彬良さんは「『目はおこってる』は家庭で妻の怒った様子を見て即興で作った」「泰さんにも番組に出たいとしょっちゅう言われた」などのエピソードを教えてくれた。「クインテット」の楽曲について「10年間の放送でアレンジ含め600曲を演奏してきた。もともと西洋音楽から音楽の世界に入ったが番組を通じて唱歌など日本の歌と改めて向き合い、勉強させてもらった」と振り返った。
栃木県から家族で来場した名切薫さんは「小さい頃から聞いている彬良さんの曲を美術館に響く生のピアノと安利さんの歌声で聴くことができて、忘れられない時間になった」と話す。一家で藤枝さんのファンだという名切さんは、展示について「栃木県立美術館(宇都宮市)での展示も見たが、会場の空間が違うとまた印象が変わって楽しめた」と笑顔を見せた。